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第14話  入室禁止−愛語I−


挿し絵    お寺というのは、パブリックスペースとプライベートスペースの区別がついていません。ですから、檀家さんが
「こんにちは、いるかい?」
とガラリと開けるのは、玄関にあらず、廊下を歩いてきた突き当たりにある台所の戸なんです。

   でも、それじゃ困ります。そこで、多くのお寺では「この先、ご遠慮ください」と紙を貼ってあります。
   開けてもらいたくない、中がヒッチャカメッチャカ(乱雑な状態を表す言葉。江戸川区だけに通用か?)になっている倉庫のドアにも「勝手に開けないでください」と書いてあります。
   こういうのって、よく会社や役所、病院にもありますよね。「関係者以外出入り禁止」とか「STAFF ONLY」なんて。
   私はどうも、こういう「禁止」の表現がトゲトゲしくって嫌なんです。
   関西ではゴミを捨てられそうな場所に「あんたがいらんもんは、わしもいらん」って書いてあるんだそうです。密蔵院もそんな茶目っ気を出して、張り紙が用意してあります。
「この先危ないですから入らないほうがいいです。熊が出ることがあります」
「この中、トラが寝ています。開けない方がいいです」
「この部屋、昨年の節分で各家から追い出された鬼が非難しています。そっとしておいてあげてください」
などなど。
   読んだ人は皆ニヤッとして、開けないでいてくれます。
   愛語IIはそのうち書きます。次回はリクエスト「渇かない心」でいくぞ!
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