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第49話  ラッキーナンバー7 〔 I 〕


挿し絵    BDさんから「どうして三回忌の次は七回忌なんですか?」って質問的リクエストがきました。

   故人を偲んで、縁ある人が集まって、お坊さんにお経を読んでもらうことを法事と言います(かなり大雑把な言い方だな……)。その法事は1周年(一周忌)、2周年(ここから亡くなった年をいれて三回忌)、6周年(七回忌)、以後十三、十七、二十三、二十七、三十三回忌と営まれていきます。

   さて、先に質問に答えておきましょう。
法事って毎年やってもいいんです。実際そうしているお宅もあります。でも、一般的には三回忌の次は七回忌です。
   どうもこれは素数信仰からきているみたいです。素数なんて久しぶりに聞く言葉ですが、1とその数でしか割り切れない数。1、3、5、7、11、13などです。
とても不思議な数なので、世界的に素数信仰と言われているようです。
このうち日常生活の中で使われる1桁の数で、最初に安定する数は3なんです。三本足のテーブルがあるでしょう。一本でも二本でも倒れちゃう。でも三本にすると安定する。だからこの三を基本にしたものも不思議な(言い換えれば神聖な)数になります。

……そう、結婚式の三三九度は、この三の倍数なんです(散々苦労するなんて読んじゃいけません)。
他にも子供の身体がいくらか安定してくるのが数え三つ、五つ、七つくらい。そこまで生きてきたぞという感謝の祭りが七五三。不思議で神聖な数なんです。
しめ縄も七五三縄って書きます。

……だめだ、書き切れない。次もラッキーナンバー7で書きます。
次のリクエスト"手相"はもうちょっと待って。ごめんなさい。
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