ちょっといい話

第133話 Stay out of it

挿し絵  今回はミケさんからの「ギャンブルで何か」というリクエストをうけて綴ってまいります。
 ギャンブルと言えば、私にとってはパチンコ。大学生の頃、三時間ほど早めに家を出てパチンコ屋に入り、結局学校に行かなかったことは、一度や二度ではない。たぶん10回くらいはあったろう。宇都宮で高校の先生をやっていた時も、日曜日は朝からパチンコ三昧だった。きっとそのままだったら、ギャンブル依存症になっていたかもしれない(今回は“病的賭博”と呼ばれる依存症については書きません。“そんなものは甘えだ”と言い放ってしまいたくなる方は、ネットで検索してみてください。我が身の情報不足に、きっとギャッと言いたくなります。私はギャ、ギェ、ギィ、ギュ、ギェ、ギョ、ギャ、ギョ!と目を目張りました)。

 最近では、年に2回くらい、近頃のパチンコ台のカラクリはどんなものかという好奇心で、待ち合わせの時間に余裕がある時に、3,000円くらいやって終わるようになった。時間は30分が限度だ。それくらいやっていると“俺はここで時間をつぶすより、他にやることがある筈だ”と思い、“そうだ!本屋へ行こう!”と席を立つ。残った玉は隣の人に「使ってください」とあげてしまう。こうなるとギャンブルではない。
 しかし、ギャンブルが原因で社会的に破滅してしまう人、家族の笑顔を奪ってしまう人はそうとうな数にのぼるはずだ。その為のギャンブルから脱却するグループワークもあちこちで行われている。

 自分の心のためにならない、魂に悪そうなことに関して、仏教では、そこから遠ざかっていなさいと教える。英語で言うと今回のタイトルだ(たぶん)。
 殺生するようなところからはなるべく遠ざかっていなさいが“不殺生”という戒になる。
 なるべく二枚舌を使うことから遠ざかっていなさいが、不両舌ふりょうぜつという戒になる。
 ギャンブルが自分の心をむしばむと思うなら、パンチコ屋に近づかず、競馬場にも近づかず、麻雀やろうと誘われても断わる。その場に近づかないことを心がけていくことが第一歩のようだ。パチンコするな!と言われるより、パチンコから距離をおけ!のほうが、自分に甘い人にはずっと即効性があるような気がするのだが、いかがだろう。

 さて次回は、この夏の出会いの中から“地球洗隊エコレンジャー”でいきます。頭で考えてばかりで行動できない人読んでみてください。
待ちきれない人は、彼らのHPへまずアクセスを。
地球洗隊エコレンジャーHP