損害保険関係(リスクコンサルタント)




 建物が完成し、引き渡されたあと忘れてはならないのが火災保険への加入です。 ご住職はじめ、檀信徒の長年の汗の結晶である、せっかくの新建築物も、不慮の 災害から完全に守ることはできません。
 したがってご住職としては、この万が一というケースに備えて、保険に加入す るという配慮をするのも必要ではないかと思います。
  1. 火災保険
     血心を注いで完成させた建物も不幸にも燃えてしまえば、元に戻すことは できません。しかし建物の資産価値と同等の金額だけは保険にさえ入って いれば保障されることになります。

  2. 地震保険
     阪神大震災では約1000ヶ寺を超える寺院が深刻な被害を受けました。その 内、本堂等が全壊したご寺院は200ヶ寺を超えるという惨状で、そこの ご住職は一時は放心状態だったとも聞いております。地震保険は、火災 保険の契約金額により異なりますが、最大1,000万円まで保障されるこ とになります。

  3. 施設賠償責任保険
     ご寺院は檀信徒等多数の人が出入りする場所です。檀信徒が階段から 足を踏み外して怪我をした、とか灯篭が倒れて檀家の車を傷付けた、 とか寺院の施設の中で様々な災害が発生することがあります。こういっ た時、転ばぬ先の杖で、施設賠償責任保険に入っておけば、檀信徒に対 する賠償金はじめ治療費などが支払われることになります。