〜第6回 消防博物館編〜

取材協力:四谷消防博物館



 営団地下鉄四谷三丁目駅を降りて、四谷三丁目の交差点にひときわ高いヘリコプターのある建物があります。平成4年12月3日にオープンした東京消防庁「消防博物館」です。四谷消防署と併設して建てられ、日本の消防の歴史を一同に集めています。これだけの規模の消防に関する博物館は日本でも一番を誇っているのではないでしょうか。

 館内に入ると、まず目を奪われるのが、天井からつりさげられている昭和57年まで活躍していた消防ヘリコプターです。
 地下には、アメリカやフランスから輸入されたクラシックな消防車の展示をされています。

 各階は、設けられたテーマによって構成されていて、火災の怖さや消防署の仕事、昔の人々がどのようにして火災と闘っていたか等をわかりやすく紹介しています。3階ではQ&Aのコーナーやパソコンを使った消防クイズ等で楽しく学ぶ事が出来ます。
 5階屋外にあるヘリコプター「かもめ」には、飛ぶ事は出来ませんが、実際に乗る事が出来ます。昭和47年に現役を退いたヘリコプターで、クレーンで吊り上げて博物館の屋上に展示しているそうです。

 玄関前にあるからくり時計は、午前9時から午後7時の間、一時間おきに消防音楽隊をモデルにした音楽隊が演奏する仕掛けになっており、地域の住民の方々が楽しめるようにと設置されています。


 広報担当主査の中島さんに博物館で開かれるイベントについてのお話を聞いたところ、春には、ミニコンサート、夏休みには、親子工作教室を開いているそうです。
 ミニコンサートは、夕方、博物館地下一階で開かれ、駅のすぐという場所柄、会社帰りのサラリーマンや地元の人々で多く集まり、唄と演奏を楽しみました。
 親子工作教室では、はしご車を段ボールで作製しました。中には、静岡県からいらっしゃった方もいたそうです。

 この博物館では、見るだけでなく、誰もが参加出来る博物館を目指しているそうなので、ぜひ一度参加してみてはいかがでしょうか?





Copyright (C)1996-1998 Japan Temple VAN Inc. All rights reserved.