長谷川正徳のちょっといい話

第90話 健康は第一の富

健康は第一の富 挿絵

 皆様お元気ですか、長梅雨の明けたあと一気加勢に真夏の太陽が輝き毎日が厳しい暑さ、夜は夜で寝苦しい、さりとて早や立秋の声を聞く今日この頃でございます。

 お体の調子はいかがでございますか、古来「健康は第一の富」と申されております。

 一家揃って無事息災はまことに仕合わせなご家庭でございます。しかしお互いにこの無事息災を願いながら往々として悩み苦しんでいるご家庭が多いことでございます。

 殊に最近、物価沸騰という不健康極まる狂乱の世情は、健全庶民の家庭を脅かし、又、大衆を苦海の中に追い込む混沌たる現状です。

 健康という二字は人間の肉体的、精神的な面だけでなく、国家社会の機構面にまで様々な意味を含んで大きな影響を及ぼしております。

 私達は自己の生命においても、国家社会の機構面においても「独立できても独歩のできぬ、又、独歩できても独立できぬ」不健康体をつくりあげてはなりません。

 明るい家庭、豊かな社会、平和な世界をつくり出す為にも、お互いが得がたい今あるいのちを管理していつでも健康、精一杯に人生を楽しく生き抜いていくことに努力しなくてはなりません。

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