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第13話  北枕のナゾ


挿し絵    この週末2月15日はお釈迦さまが亡くなった日、涅槃会(ねはんえ)です。
   お釈迦さまは、80歳になったある時、いよいよ自分の臨終が近いことを知ります。そしてお弟子さんたちは沙羅の林の中に床をしつらえます。とにかく身体がしんどいから、楽な姿勢がいい。心臓に負担をかけないように右腹を下にして、そして、身体を南北に横たえた。地球は大きな磁石ですからね、その磁気の流れに沿って寝ころがった方がいいんです(これ、又聞きなので、お医者さんが読んでいたら真偽を教えてください)。

   身体を休めて、お釈迦さまは最期の説法をします。
「もうみんなには、伝えることは伝えたよ。あとは私が伝えたことと、お前さんたち自身を拠り所としていけばいいんだよ。全てのことはドンドン移り変わっていくからね、怠けないで心を磨いていくんだよ。じゃあね、サヨナラ……」
そのまま亡くなったので、日本の仏教ではそれにならって亡くなった人を北枕にします。

   でも、お釈迦さまは楽な姿勢で休んでいたんですよ。だから、縁起が悪いとかの問題じゃないんです。昔聞いたナゾナゾを思い出しませんか?

   風邪で入院した病院のベッドから外を見ると、牛がモオーと啼き、チョウチョウが飛んできました。さてこの人はどんな病気で入院したんでしょう?

   病院で思い出した……。
次回は「入室禁止」でいきます。
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